23歳、すてきな30代になりたくて。

23歳、社会人2年生。いつまでも女の子ではいられない。すてきな30代を迎えるための準備を、はじめました。

第1話 「コパル、マンション買ったら?」

堺さん(仮名)はすごい人です。ぽろっとこぼした一言で、わたしの人生観を180度変えてしまったのだから。

 

「コパルはマンションを買ったらいいよ。」

 

毎月お給料が入ったら、即座に10万円を貯蓄用の口座に移しているという話をすると、堺さんは私にそう言ったのでした。

 

23歳の小娘にそんなこと言うなんて、頭おかしいんじゃないかな。と、いうのは言いすぎですが、妙な事を言う人だなと呆気にとられました。マンションを買うなんていう発想は、わたしには全くなかったのですから。

 

堺さんはこう続けます。

 「どうせ家賃を払うんだったら、同じ額を払ってローン組んだ方が良いじゃん。2、3,000万の、ワンルームを買ったらいいよ。35年ローンだったら、月々の支払いは、家賃とそんなに変わらないと思うよ。今の家賃はいくら?」

コパル「共益費込で70,500円です。」

堺さん「じゃあ今の水準を変えなくても、マンション買えるかもね。

知り合いの女性で、社会人になったばかりの時にマンションを買って、結婚するときに売ったという人がいるのだけれど、すごく良かったって言っていたよ。その人の話を聞いてから、俺も若いうちからマンションを買っておけばよかったって思っている。」

コパル「その人は、何が良かったんですか??」

堺さん「やっぱり、貸す用の部屋と住む用の部屋だと、作りが全然違うって。住むために作った部屋の方が、壁や水回りや、細かい部分がきっちりできていて、キッチンなんかも物が良いって。」

コパル「なるほど。でも、わたし借金はしないって決めているんです。」

 

父親がわたしと弟の学費を払いながら苦労して家のローンを返済してきた姿を間近で見てきたので、わたしは絶対に借金をしないと心に誓っていたのでした。

 

それなのに、住まい用のマンションがもたらす暮らしに、思いを馳せていました。今と同じだけ払って、もっといい部屋に住めるなんて。

 

それに、堺さんの言うとおり、他人の資産に対して家賃を払い続けるくらいなら、自分のためにローンを払って、自分の資産を得る方が良いのかもしれない、と思い始めていました。こうして、わたしの「絶対に借金をしない」という人生観は、いとも簡単にひっくり返ってしまったのでした。

「まあ俺も、借金地獄だよ」と堺さんは笑います。

 

 そしてこう言いました。

「そんでさ、マンションを買うまでの道のりを綴った、『コパル、家を買う』ってタイトルのブログを書きなよ。」

そういう次第で、このブログ開設に至ったのであります。

 

さて、冒頭に「家を買うまでのお話です」と言い切ってしまっていますが、コパルさんは本当にマンションを買うのでしょうか。

次回もお楽しみに!

 

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【本日の登場人物】

コパル:23歳の会社員。入社2年目。家賃70,500円、会社から徒歩15分のワンルームマンション暮らし。ペンネームは、Copal Ildeauxと書いて「コパル・イルドー」と読ませる。

堺さん(仮名):コパルの職場の先輩のおもしろいおじさん。高校生の「上の子ちゃん」と中学生の「下の子ちゃん」姉妹のパパ。家族4人でマンション暮らし。平安時代を舞台にした歴史冒険小説の構想を練っている。